2016527日 広島大大連校友会 (大連市内)
2016527日 東北財経大学訪問 劉先生(旗の中央)

Hiroshima University Masters

広島大学マスターズ

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中国大連・旅順研修旅行報告

 大連・旅順を訪問の旅を無事に終えることが出来ました。概要をご報告いたします。「アカシアの大連」として知られる大連訪問は、アカシアの香り立つ、5月頃がよいとの意見で一致し、訪問の期間は、2016525日(水)から528日(土)までの34日とした。このたびの研修旅行は、昨年の台湾研修旅行と同様に、旅行代理店と協議を重ね、最終の企画は広大マスターズが行ったが、実務的な内容は、(株)西日本日中旅行社/広島支店のお世話になった。 

以下、旅行のスケジュールに従い、訪問先での主な内容等について、今後の参考になればと考え、概要を紹介します。

 今回の旅行の参加者は、全部で17名でした(男性8名、女性9名)。そのうち、マスターズ会員は、7名でした。他の参加者は、広大マスターズ友の会、家族および友人の皆さまでした。大連へは、広島空港から直行便で約2時間の飛行時間で、外国ではあるが、大変近い場所でした(一部、大阪からの出発・大連で合流)。大連では、専用バスで市内見学の途中アカシアの並木道を鑑賞の後、ホテルにチェックインした(ホテルニッコー大連:五つ☆)。高層階でもシャワーが勢いよく流れ出て、皆さん大満足でした。夕食は、広東料理で、大きなテーブルに一同ビックリ。

 2日目(526日(木))は、旅順へ専用バスで移動。日露戦争最大の激戦地「203高地」を訪ね、高台から眼下に、旅順港を望みながら、現地ガイドの激戦地における、日本軍の生々しい戦闘の説明に耳を傾けた。また、ロシア側の要塞跡(東鶏冠山)では、1メートル以上はあると思われる、分厚い防壁には、無数の弾痕が見られた。日本軍が地下道を掘り、大量のダイナマイトで爆破したというトーチカのトンネルをくぐり抜け、激戦の跡を見学した。昼食後は、レストランのそばにある「水師会見所」を訪問し、乃木大将とステッセル将軍との会談の様子を聞いた。場所を変え、伊藤博文暗殺の安重根の死刑判決で知られる、旧関東軍裁判所の大法廷や展示資料を見学。旧関東軍司令部は、休館で同じ広場にある、歴史博物館を見学した。また、旧満鉄直営の「大和ホテル」では、喫茶室でコーヒーをいただき一服した。

 3日目(527日(金))は、マスターズ研修旅行の目玉の一つである、東北財形大学訪問を行った。経済、法学、文学、理学部などがある総合大学で、学生数は、約2万人の規模。キャンパスは、緑豊かな場所で、植栽が行き届き整然とした雰囲気でした。広大の卒業生、劉曉梅先生の講義(「中国の福祉事情高齢者サービスを中心に」)を受講した。劉先生の講義は、原野昇先生の報告に詳しいので、割愛する。大学を後にして、次に訪れたのは、アジア最大級の広さを誇る「星海広場」である。晴天の元、大勢の家族連れや若者たちで賑わっていた。夕方は、広島大学大連校友会(同窓会)との交流会が行われた。

 
 

浅原利正前学長の助言などにより実現したもので、初めての試みでもあった。帰国後各方面で活躍されている卒業生の皆様との交流は、意義深いものでした。

 4日目(528日(土))は、大連発朝1040分の飛行機で帰国した。大連は、高層ビルが林立し、日本企業も沢山拠点を構えており、今後の発展が期待される場所であるとの印象を受けた。

参加者からの感想は、研修旅行の企画、食事、ホテル、場所の選定などにおいて、高い評価をいただいた。また、(忙しいツアーではなく、疲れを翌日に持ち越すことが無かった)。(ゆったりできた。大連のみでいろんな所に行け、今まで知らなかった事も多くを学べた)。(細やかな計画で良かった。いろいろとありがとうございました。感謝)などの声をいただいた。反省すべき点も踏まえて、より良い研修プログラムを企画したいと願っています。現地のガイドの于濱さん、添乗員の水口智都さん、そしてご参加いただいた皆様に感謝申し上げます。有難うございました。(渡部和彦)

 

東北財経大学訪問と大連校友会との交歓会 

 今年度の広島大学マスターズ海外研修旅行「中国大連・旅順の旅4日間」では、大連・旅順の史跡や観光地訪問以外に、東北財経大学訪問と大連校友会との交歓会が組み込また。前者は本会の協力会員である川崎信文・法学研究科教授のご紹介により、劉暁梅・東北財経大学教授に受け入れ窓口になっていただき、527日午前中、同大学訪問と講演会が実現した。劉教授は広島大学法学研究科で学ばれ、川崎教授の指導で学位を取得して帰国され、東北財経大学で教鞭をとっておられる。劉教授による講演会の題目は「中国の福祉事情高齢者サービスを中心に」であり、参加者の関心の高いものであった。パワーポイントを使って具体的な数字の推移や比率をグラフや表で示しつつ話を進められ、日本と共通する問題、中国固有の問題など、分かりやすく説明していただいた。

 広島大学中国校友会の北京支部、上海支部に次ぐ3番目の支部として201411月に設立された大連校友会では、第2回目の会合を広島大学マスターズの大連訪問に合わせて開催することにされ、527日夜、訪問団一行との交歓会が開かれた。広島大学国際協力研究科で学ばれ、佐藤暢治教授の指導で学位を取得し帰国後、現在大連外国語大学講師の関承先生が中心となって準備され、当日は金龍・大連校友会会長をはじめとする校友会メンバーのほか、折良く大連滞在中であった林佐平・広島大学中国校友会会長も出席された。さらに広島大学から佐藤暢治・北京研究センター長および本田義央・国際センター教授もわざわざこの交歓会のために駆けつけられ、訪問団一行と合わせ総勢約30名の交歓会となった。席上では渡部和彦代表幹事が用意された、「くらら」、「JR西条新駅舎」ほか約10数点の写真パネルが回覧されて、元留学生たちは東広島時代を懐かしむと同時に、西条の街や大学の発展ぶりに眼を見張っていた。

なお、大連校友会との交歓会の様子は広島大学の公式ホームページの
「ニュース&トピックス」(掲載日:平成2863日):
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/25747/dir_id/0に掲載されている。(原野 昇)

 

参加者から寄せられた「旅行記」

(「題目」をクリックするとPDFファイルをダウンロードできます。)

 

大連・旅順を旅して―歴史的遺産の保存を望む

広島大学マスターズ会員 菅川健二


大連・旅順旅行の感想

広島大学マスターズ会員 高田忠彦