Hiroshima University Masters

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広島大学マスターズ第3回例会報告

−ミニボランテイアと山菜採り・野外料理の体験−

日時:平成19年4月2122日(土・日)1400
場所:[高原の家七塚] NPO法人 自然体験活動研究センター
 

 西村清巳先生(元教育学部)は広島県立七塚原青年の家の諸設備を一切引き受け、新たにNPO法人高原の家七塚を設立して、4年目を迎えられる。この間ボランティア精神に徹し、小中学生の自然学習の研修活動をはじめ、地域に根付いたさまざまなユニークな活動を続けられ、将来の独立採算制の経営を目指しておられる。
 本会設立総会でも、西村先生からその活動の一端をご紹介いただいたところであるが、本会の今後の活動への指南を受けるつもりで、第3回例会を企画した。
 当日の参加者は、6名(予約者は10名であったが、別に所用ができ4名が欠席)。11時半、西条インター近くに集合、全員山を歩ける服装であった。2台の車に分乗して庄原市に到着、途中のコンビニで昼食の弁当を買い、広島県立大学の池の前で昼食後午後2時に「高原の家七塚」に到着した。
 最初に、西村先生に煎れていただいたコーヒーを飲みながら、施設の説明と今後の予定を確認した。部屋割り後に、施設の見学と野外活動に出発した。[高原の家七塚]は約100名の宿泊施設と体育館、食堂(兼研修室)等を備えた立派な施設で、豊かな緑に囲まれた静かで快適な環境であった。
 野外活動では、西村先生から、山野草や樹木の説明を受けながら山菜の採取を行った。当日採取したのは、筍、椎茸、ヤマウド、ワラビ、ゼンマイ、コシアブラ、タラ、リョウビ、ノビル、アケビ、ワサビ、三つ葉などで、夕食の材料を確保した。小休止後に、ブラックベリー、ラズベリー、ブルーベリーなどの苗木の植樹を行った。
 休憩後、西村先生の指導で山菜の下ごしらえを行い、金田先生が見事な腕前で山菜の天ぷらを揚げた。夕食は豪華な山菜尽くしで、久しぶりにからだを動かしたせいもあり、食事もお酒も進んだ。食後は、ボランティア活動、自然環境の保護、広大の将来など話が弾み遅くまで歓談した。
 翌日は朝から雨が降り、予定していたピーナッツの植え付けができなくなり、施設に常設されているユニカールを楽しんだ。ユニカールとは氷上のカーリングを床の上で簡単に楽しめるように改良したゲームで、全員初めての経験であった。その後、西村先生の指導で竹細工をたのしみ、小刀をつかって竹バシ、竹トンボ、竹のカップなどを製作した。久しぶりに童心に帰ったひとときであった。昼食後、部屋の片づけを行い、帰路に着いた。
 今回の企画は一泊二日の日程で、参加しにくい会員もおられたと思いますが、ボランテア活動の難しさの一端を垣間見ることができました。参加者全員が機会を見つけてまた行きたくなるようなすばらしい「高原の森 七塚」でした。今回の例会を暖かくご支援いただいた西村先生と施設の皆様に感謝いたします。