広島大学マスターズ第2回例会報告 |
―「発掘中の大地面遺跡と安芸国分寺跡」を見学しませんか― 日時:2007(平成19)年3月8日(木)13:30~15:30 場所:大地面遺跡、安芸国分寺跡 当日は時折小雪がちらつき3月とは思えないほど寒い日和でしたが、有意義な例会でした。参加者は、直前に5名のキャンセルがあり、7名と少しさびしい集まりでしたが、その分、説明を良く聞くことができました。発掘中の遺跡に足を踏み入れるのは全員が初めてでしたので、発掘作業そのものが非常に興味のあるものでした。説明は、遺物の出る地層と後世にかく乱された地層の違いから始まり、弥生時代後期の須恵器や土器、鎌倉時代の木枠で囲まれた井戸(洗い場)や水路、炉の跡と鞴(フイゴ)の先につけた円筒状の土器、瓦器椀、金属を溶解した跡のスラグなどの出土品と当時の生活様式の説明を受けました。 ついで、安芸国分寺跡に移動して、8世紀の創建当時は、寺域の東西が270mもあり、壮大な遺構を見学し、今後の整備計画などを伺いました。 最後に、発掘事務所に保管してある、大地面遺跡の出土品の中から、鎌倉時代の木製の下駄や須恵器、国分寺の屋根瓦などを見せていただきました。 わずか2時間ほどの見学でしたが、ずいぶん勉強になり楽しいひと時でした。 説明をお願いした、東広島市教育文化振興事業団文化財センターの吉野健司主査には大変お世話になりました。 |