広島大学マスターズ第4回例会報告
-広島空港及び周辺地域視察- 日時:2007(平成19)年9月21日(金)13時30分~16時 去る9月21日(金)13時30分から約2時間半、広島空港とその周辺の視察と散策の会を、第4回例会として開催いたしました。 今年の夏は例年になくきびしく、当日も、9月中下旬とはいえ、まだまだ蒸し暑さの残る天候でした。それでもなだらかな稜線を描く山並みに囲まれた高度300メートルを超える台地に身を置いて、点々と咲く萩やすすきの風景を眺め、清涼の風に吹かれていると、秋はもうそこまで来ていることを実感いたしました。とくに翌々日に中秋の名月を楽しむ「観月会」を控える三景園潮見亭のお座敷にすわり、ガラス障子をとおしてよく手入れされた湖畔を眺めながらお茶をいただいていると、まちの生活の煩雑をふと忘れてしまうひとときでありました。 案内役は、広島空港とその周辺施設の管理運営を統括しておられる広島エアポートビレッジ開発(株)大西利武社長が引き受けてくださいました。お蔭で、日頃よく広島空港を利用している私たちもなかなか見ることの出来ないビューポイントを案内していただきました。各場所でのポイントは、以下の通りです。 1 広島空港及び周辺地域の全体説明(大西社長) ・開港して、来年で15周年を迎える。空港本体と周辺の公園、ホテル、ゴルフ場、リゾート施設等が一体的に整備され、単に交通の通過地点としてでなく、県民のリゾートの空間として設計された。観光客も増えている。このような一体整備は、他の国内空港に例がなく、相互に相乗効果をもたらしている。年間利用者は、空港乗降客が330万人、周辺施設利用者は57万人、その他、空港見学デッキ利用者、送迎者等を合わせると500万人に及ぶ。 ・現在、霧による欠航が難点であるが、来年6月には高度計器着陸装置(CAT-3)の導入により解消される予定で、利用者には朗報。 2 管制塔の視察 一般の人は立ち入り禁止で得がたい経験。地上30メートルで視界良好。管制官の資格は空港毎に取得する必要があり、他の資格とは異なる。資格取得には専門知識のみならず、英語、一般教養が必要とのこと。 3 フォレストヒルズガーデンの視察 平成14年開設当時、税金を使って調度品等が贅沢ではないかと県議会等で論議を呼んだ施設。大西社長の説明によると、現在では、日常にないゆとりある癒しの空間として、リピートの客が毎年増えているとのこと。会社や団体の研修や宴会から結婚式、家族ぐるみの宿泊利用へと、各種の会合に好評とのこと。コテージの中の豪華な設備も見せていただいた。 4 三景園 宮島、縮景園、三段峡など県内の名勝を思わせる工夫が集中的になされており、その四季を体験できるように設計されている。今では樹木も定着し、落ち着いたゆったりした気分になっている。季節ごとにお茶会などが開催される。翌々日には中秋の名月を、琴と尺八に合わせて鑑賞する観月会が開かれ、既に予約で満席とのことであった。 5 感想 フォレストヒルズガーデン、三景園等空港周辺の施設は必見の価値があり、もっと活用するべきだと思った。 それにつけても参加者が少なかった(5名)のが残念でした。例会をもっと会員に親しいものにするために、どうすればよいか、会員諸兄姉のお知恵をいただきたいと思います。 (写真は「広島大学マスターズ通信第8号」を参照) |